水道水に含まれる成分一覧

水道水に含まれる成分ってどんなもの?

水道水の中には、天然水やミネラルウォーターと同様に、身体の健康に必要とされるミネラル成分が含まれています。詳細には、それぞれの自治体にある水道局によって異なりますが、だいたい共通しているものして、「カルシウム」や「マグネシウム」のほか、「ナトリウム」や「カリウム」といった4種類のミネラルが挙げられます。

1984年に旧厚生省によって発足した「おいしい水研究会」では、水道水1Lあたり、蒸発残留物として主にミネラルが30~200mg含まれていることを美味しい水に必要な条件のひとつとして定義しています。具体的にそれぞれのミネラルの効果について確認していきましょう。

「カルシウム」の効能

魚や乳製品などに含まれていることでよく知られるカルシウムは、私たちの身体の歯や骨を形成するのに必要な栄養素です。大人一人あたりの全体重のうち、約1.5%から2%を占めるといわれており、人体に含まれるミネラルの中で最も多いと言われています。カルシウムは、血中に含まれることで、焦燥感や緊張を緩和したり、動脈硬化や高血圧の予防をする働きも兼ね備えています。

「マグネシウム」の効能

マグネシウムは、カルシウムと同様に骨の代謝を助ける栄養素です。成人の場合、体重の0.1%程度相当のマグネシウムが体内にあるといわれており、その50%から60%程度は骨や歯の中に蓄積されています。そのほか、臓器内や筋肉、血液中に存在することで、筋肉が正常に働くようにサポートしたり、動脈硬化や心筋梗塞を予防する働きもあります。

「ナトリウム」の効能

ナトリウムは、食生活の中で食塩として摂取する機会も比較的多い栄養素で、体内の酸とアルカリのバランスを調節したり、神経の機能や筋肉の収縮を正常な状態に保つ役割を担っています。さらに、食事などにより様々な栄養素が体内に摂取・消化された後、それらが小腸から血液の中にスムーズに溶け込めるようサポートする働きも持ち合わせています。

「カリウム」の効能

カリウムは、ナトリウムとともに体内の各細胞の浸透圧を一定に維持する働きを担っており、高血圧を予防する効果があります。もし、ナトリウムを過剰に摂取した場合でも、カリウムの働きにより、余分なナトリウムを体外に排出して血圧を下げてくれます。カリウムが不足すると、疲労やめまいなどを起こしやすくなると言われています。

日本の水道水は世界で一番綺麗って本当?

1.水道水がそのまま飲める国一覧

国土交通省の「平成16年版「日本の水資源」(概要版)」によれば、国内全体で水道水を安全に飲むことができる国は、日本を含めて世界中で15カ国だと発表されています。それぞれの地域別に見てみると、ヨーロッパではドイツ、オーストリア、スイス、クロアチア、スロベニアの計5カ国、北欧ではフィンランド、スウェーデン、アイスランド、アイルランドの計4カ国となっています。さらに、オセアニアでは、オーストラリアとニュージーランドの計2カ国、アフリカ大陸では、南アフリカ共和国とモザンビークの計2カ国、中東ではアラブ首長国連邦のみといったところです。

参照データ:国土交通省「平成16年版「日本の水資源」(概要版)」http://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/hakusyo/h16/gaiyou.pdf

2.日本の水道水が綺麗な理由

日本の水道水が綺麗に保たれている理由は、厳しい水質基準にあるといえます。水道水の水質基準は、1957年に施行された「水道法」によって定められており、水道水を生涯飲み続けても人体の健康に全く悪影響がないことと、日常生活の中で美味しさなどの点において支障をきたさないことを基本的な考えとして各基準が設定されています。具体的には、世界保健機構(WHO)の基準を満たすだけでなく、水道法においては51項目の水質基準項目と基準値が設定されています。

さらに、厚生労働省によって、水質管理目標設定項目および目標値として26項目の管理項目の設定が義務付けられていることから、各水道局では、河川などの原水の水質も加味した追加項目を考慮しながら、それぞれ独自の厳格な水質検査基準を設けています。なお、各家庭に水道水が届けられる前には、各地域の浄水場において高度浄水処理が行われていることも、日本の水道水が常に綺麗に保たれている大きな理由のひとつだといえます。

3.日本の水道水がどれくらい綺麗か数値で比較

日本の水道水が、諸外国と比べてどの程度綺麗なのか、客観的なデータで確認していきましょう。なお、各国の水質基準はそれぞれ異なっていることから、代表的な例として、世界保健機構(WHO)の基準と、主要地域である欧州連合(EU指令)、アメリカ環境保護省(EPA)、日本の4つの水質基準の中で、主な項目とその数値を比べていきます。

まず、感染力が強いことで知られる「大腸菌」について、WHOとEUの基準では水道水100ml中に検出されないことを条件としており、EPAでは水道水1Lにつき5%以下にとどめることが条件とされていますが、日本では、「検出されないこと」と最も厳しい水質基準となっています。また、健康被害が懸念される有害物質や化学物質を例に取ると、水道水に含まれる六価クロムやヒ素、鉛については、若干緩めのEPAを除き、EUと日本の基準はWHOの基準と同一の厳しいものとなっています。さらに、フッ素及びその化合物については、水道水1Lあたり0.8 mgという日本の基準値に対して、WHOの基準が1.5 mg、EUの基準では2.0mgとなっていることから、日本ではかなり厳しい基準値が設定されていることが分かります。